首里城と沖縄神社 資料に見る近代の変遷
神奈川大学非文字資料研究叢書4
◎首里城「正殿」と沖縄神社「拝殿」などに関する写真や図版など150点を収録し、首里城が沖縄神社へと姿を変え、沖縄戦で破壊されるまでの変遷を視覚的にたどる資料集である。
◎沖縄神社は大日本帝国の沖縄に対する宗教政策や同化政策の施設であり、琉球国の王城であった首里城の近代の姿は沖縄近代史を象徴している。本書はその首里城・沖縄神社に着目し、沖縄の近代史を考える資料を写真・図版で提供するものである。
◎写真資料は、近年確認された首里城最古の写真(仏人ルヴェルトガ撮影)から、沖縄戦で焼失するまでの正殿・「拝殿」写真を可能な限り収録。沖縄神社については、写真だけでなく神社創設や背景、運営に
関する資料、昭和の修復に関連する資料など、これまでほとんど活用されなかった一次資料を収録する。琉球国時代の関連資料のほか、王城から首里城・神社までの変遷や沖縄神社についての解説、資料解説のほか詳細な年表を付し、図版とテキストで首里城と沖縄神社の関係が明らかになるよう試みる。
◎本書は、神奈川大学日本常民文化研究所非文字資料研究センター「近現代日本の祭祀空間と海外神社」班の研究成果の一部である。
「論考 琉球国御城から近代の首里城へ」 後田多 敦
「論考 県社沖縄神社の歴史と祭祀」前田孝和
「資料解説 資料から見える首里城と沖縄神社」 加藤里織
「首里城年表」伊良波賢弥
本体価7,000円(税込7,700円)
A4判並製/396頁/ISBN978-4-86364-645-2
2024年6月刊行/発売中