復刻学術資料シリーズ

日本近代都市社会調査資料集成
大正~昭和初期、関東大震災・金融恐慌を経て戦時体制へと向かう日本。
その激動の時代の底辺で蠢く民衆と社会の実態を主要都市で行われた「社会調査」を中心とする膨大な資料で明らかにするシリーズ
大正・昭和前期、主要都市の社会局(課・部)と呼称された部局は都市下層社会と向き合い、その生活実態を先鋭的なフィールドワークを通して調査・記録し膨大な「社会調査」資料として残した。
入手困難であった、歴史研究史料の宝庫であるこれら資料群を体系的に収録・刊行。様々な研究分野の活用を可能にする新たな “データベース” として再生。
日本社会の近代化の裏面として都市に派生し現在まで続く様々な社会問題の様相を全体的かつ多面的に解明する道を拓く。
東京市・府(2期)、関西三都、大阪(2期)・京都(2期)・神戸、名古屋、横浜の近代六大都市を網羅する、質・量ともに充実の都市研究の一大叢書が完成。

戦前・戦中期アジア研究資料
草の根からのグローバリゼーション
アジアの平和、人権、民主主義の発展とより良い社会システム展望のために忘却のかなたから「歴史」の真実の構築を目指す
20世紀、日本はアジアの国々で何を行ってきたのか。今、その現実に対し真摯に向き合うことなしには現在そして将来に渡るアジア諸国との真の信頼関係を築く事はできない。これまで日本歴史の影の部分に追いやられてきた日本の旧植民地の実態に、顧みられる事がなかった『社会事業』という視点からアプローチ。社会・経済・衛生・教育などにわたる民衆・生活者の統治下のリアリティーに迫る新資料の数々が日本近代史の空白を埋め植民地支配の構図を描きかえる。

戦前・戦中期アジア研究資料[写真記録]
これまで植民地支配の歴史研究の中で見過ごされてきた子供や女性の生活、そして貧困者の生活などにフォーカス。記録媒体としての「写真」の持つ力が独自の観点を形成し、「歴史の現場」を引き寄せる。文字で記された歴史の裏の史実を読み解くビジュアル・ヒストリー。

リプリント
国立療養所大島青松園史料シリーズ
「リプリント 国立療養所大島青松園史料シリーズ」では、「癩」そしてハンセン病にかかわる療養所で発行された刊行物をとりあげてゆく。1909年に法律「癩予防ニ関スル件」とその関連法が施行されると、香川県木田郡の大島に公立の療養所が設置され、ついでその施設は大島療養所と名づけられた。この療養所で活動を始めたキリスト教信徒団体、自治組織、慰藉会などが逐次刊行物を発行してゆく。本シリーズでは、これら園内で発行された歴史資料のリプリント版を公開する。このシリーズには、初めて公開される逐次刊行物、自治組織の発信する機関紙、1945年8月をはさむその前後に継続して園内で回覧された手書き手づくりの雑誌などがふくまれている。こうした歴史資料をとおして、読者のそれぞれが、これまでとはちがう療養所と療養者をめぐるあたらしい歴史像を開いてゆくことを期待する。そうした可能性をこのシリーズは発信している。

戦前期 モンゴル
社会関係実態調査資料集成
満洲国関連機関調査報告
近現代モンゴル社会の変動を総合的に研究する為必要不可欠な、戦前期日本各種機関が調査報告した一連の社会関係実態調査資料。当時の「モンゴル」社会の全貌把握を可能にし、現在の複雑なモンゴル社会を理解する上で貴重な資料集。
学術研究資料集